
じょんのび館の「わくわくこどもエリア」。段ボール製のドーム型遊具が子どもたちに人気だ=新潟市西蒲区
子どもとのお出掛け先に悩んでいませんか? 家族みんなで楽しめる新潟県内各地の観光施設や公園、飲食店などお勧めスポットを紹介していきます。
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角田山の麓に立つ日帰り温泉「じょんのび館」。自然豊かな環境を生かしたサウナなどが人気を集める同館は、1993年に旧巻町などが出資しオープンした。昨冬にリニューアルし、家族がリラックスできる施設に生まれ変わった。

2021年12月にリニューアルオープンしたじょんのび館
泉質はナトリウムやカルシウムを含む塩化物泉で、これからの時季は海水浴客や登山客の利用も盛んだ。地元で摘んだ薬草を使ったスチームサウナや、郷土料理の提供など、地元に根ざした施設を目指している。
運営に携わる関越サービス温浴事業部の石添政子さん(48)は「ママがゆったり過ごせる場所をつくりたい」と意気込む。リニューアルを機に、親子連れに向けたサービスを打ち出している。
ロビーには、絵を描いたり中に入ったりして遊べる段ボール製のドーム型遊具や、絵本を備えたキッズスペースを設けた。石けん作りや工作などのワークショップも開催し、好評だという。

ロビーにはスタッフ手作りの商品棚などが並び、温かみのある雰囲気になっている
4歳の娘と訪れた新潟市秋葉区の会社員女性(33)は「お湯もちょうど良い温度でゆっくりできた。お絵かきなど子どもが1人で遊べる場所があって居心地が良い」と満喫していた。
一方で、小さな子どもの世話を気にせず、温泉をゆっくり楽しみたいという親からの声も。このため、6月から毎月第2火曜日に「パパママ銭湯」を始め、3歳以下の子どもをスタッフが2時間見守る(事前予約制、6月分は受け付け終了)。同社が運営する他の入浴施設で好評だった試みだ。
今後も、食堂から見守れる場所に設けた外遊びスペースを充実させていくなどの取り組みを進めるという。マネジャーの山崎隆弘さん(37)は「日頃の疲れを癒やして、子どもから大人まで“じょんのび”していただきたい」と話している。

〈日帰り温泉じょんのび館〉
新潟市西蒲区福井4067。
午前10時〜午後10時。食堂は午前11時〜午後9時半。
大人680円(タオル付き880円)、小学生300円。
第1、3水曜定休。
0256(72)4126。