外国漁船の違法操業に備え、海上保安庁と水産庁が合同で行った訓練=6月4日、大和堆周辺海域(海上保安庁提供)
外国漁船の違法操業に備え、海上保安庁と水産庁が合同で行った訓練=6月4日、大和堆周辺海域(海上保安庁提供)

 第9管区海上保安本部は6月5日、日本海のイカの好漁場「大和(やまと)堆(たい)」周辺で違法操業する外国漁船への対応を想定し、水産庁と合同で4日に訓練を行ったと発表した。

 日本海中心部にある大和堆は水深が浅く、プランクトンが豊富なことから有数の漁場になっている。周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内では、中国船などによる違法操業が絶えず、海保は毎年、イカ釣り漁が本格化する前の5月下旬から巡視船を大和堆に配備している。

 9管によると、2023年の中国漁船や北朝鮮漁船に対する退去警告数は計14件。22年の3件を大幅に上回り、9管は「増加理由は不明だが、警戒を強化していきたい」としている。

 訓練では...

残り100文字(全文:400文字)