馬具メーカーとコラボしたボトルキーパー専用のレザーホルダーを紹介するSUSの渋木あき恵社長=燕市
馬具メーカーとコラボしたボトルキーパー専用のレザーホルダーを紹介するSUSの渋木あき恵社長=燕市

 金属製品製造のSUS(サス、新潟県燕市)が、チタンタンブラーや食器のブランド「SUSgallery(サスギャラリー)」事業を拡大している。高品質で日本らしいブランドとして人気が高まっており、インバウンド(訪日客)需要も好調だ。3月には大阪市に関西初の直営店をオープンするほか、国内メーカーとコラボした商品を発売するなど、ブランディングを強化している。

 SUSは長年、魔法瓶を製造しており、2001年に鋼材加工販売の恒成(燕市)の完全子会社となった。恒成は地場の金属加工業向けに金属廃材のリサイクルや、ステンレスなど鋼材の加工販売を手がけている。グループ入り後、魔法瓶の製造技術と鋼材の知見を生かし、加工が難しいチタンを使ったオリジナル製品を開発。サスギャラリーとして国内外に販売する。

 チタン製の真空2重構造で特許を取得し、タンブラーやボールなどをそろえる。保冷・保温効果が高く、軽量で薄い飲み口が特徴だ。特殊な加工方法で結晶のような模様を施し高級感を出した。

 ステンレスや銅製と比べて金属臭がせず、「食材の味や香りが生かされる器」として国内外のトップシェフやソムリエからの評価が高い。海外の高級レストランなどでも採用されている。

 百貨店などでの取り扱いのほか、東京都内に2店、名古屋に1店直営店を構える。高品質で日本らしいデザインが人気で、...

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