敗戦の弁を述べる横山人美さん(右)。米田徹市長(左)の後継として、自民党の中村康司県議(右から2人目)をはじめ、同党の支援を受けた=20日、糸魚川市大町1
敗戦の弁を述べる横山人美さん(右)。米田徹市長(左)の後継として、自民党の中村康司県議(右から2人目)をはじめ、同党の支援を受けた=20日、糸魚川市大町1

 三つどもえの激戦となった任期満了に伴う糸魚川市長選挙は20日投開票され、いずれも無所属新人で、元教員の久保田郁夫さん(67)が、前市議会副議長の横山人美さん(59)、前市議の伊藤麗さん(34)を退けた。現職の後継候補の横山さんとはわずか358票差。市民が選んだのは変革だった。20年ぶりに誕生した新市長を待ち受ける難題や今後の市政を探った。(3回続きの2)

 盤石に見えた組織の敗北に糸魚川駅前の選挙事務所はしんと静まりかえった。自民党の糸魚川、能生、青海の3支部や県連が推薦し、主な企業や団体が推した無所属新人で前市議会副議長の横山人美さん(59)は敗戦が決まった20日午後11時半ごろ、事務所に姿を現した。...

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