
サボテンを栽培する出口美紀さん=5月、愛知県春日井市
ミネラルや食物繊維など栄養が豊富で、天候にかかわらず育てやすい「スーパーフード」として食用サボテンに注目が集まっている。癖のないさわやかな味と粘りが特徴で、生でも食べられるため活用方法は多様だ。観賞用サボテンの栽培が盛んな愛知県春日井市を先駆けに、国内で普及を目指す取り組みが広まる。
5月下旬、鳥やカエルの鳴き声が響く春日井市の里山に、新芽が付いたウチワサボテンが並ぶ。畑の持ち主は出口元彦さん(63)、美紀さん(63)夫妻。2015年に独学で栽培を始めた。現在は知人から譲り受けた同市の水田跡地で700本以上を育てている。
「太陽の葉」と名付け、1キロ約1800円でオンラインや市内のスーパーで...
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