米メリーランド大のプランゲ文庫で、ＧＨＱ占領下の日本で出版された児童雑誌を手にするジェンキンス加奈さん＝５月、ワシントン郊外（共同）
連合国軍総司令部（ＧＨＱ）が占領下の日本で１９４５～４９年に検閲した膨大な出版物が米東部のメリーランド大にある。今年９月でＧＨＱのプレスコード（報道規制）発令から８０年。貴重な資料は紙が黄ばみ、傷みも目立つ。日本の国立国会図書館と共にデジタル化する作業が着実に進んでおり、戦後日本の世相を次世代に伝える。
ワシントン郊外にあるメリーランド大カレッジパーク校のホーンベイク図書館。温度や湿度が厳密に管理された三つの部屋にある書架が、さまざまな出版物で埋まっていた。図書約７万１千冊や新聞約１万８千種類、雑誌約１万３千種類、報道写真約１万枚などを収める「プランゲ文庫」だ。
文庫室長で京都市出身のジェン...
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