障害に対応したゲーム体験会を振り返る、いぶきさん(左手前)と母親(右)=3月、東京都内
 障害に対応したゲーム体験会を振り返る、いぶきさん(左手前)と母親(右)=3月、東京都内
 障害の特性に応じて調整されたゲーム機器の体験会に臨む子ども=2024年8月、東京都内(認定NPO法人フローレンス提供、画像の一部に加工があります)
 手が不自由な子どものために足で動かせるよう調整されたゲームコントローラー=2024年8月、東京都内(認定NPO法人フローレンス提供)

 身体障害の影響で既製品のコントローラー操作が難しい子どもにも、ゲームを楽しむ機会を提供しようとする取り組みが始まっている。特性に応じて、作業療法士らがボタンを軽くするなど操作しやすいように機器を調整。主導するのは障害のある子の訪問看護などを展開する認定NPO法人「フローレンス」(東京)。「インクルーシブ・テック(包摂的な技術)」と銘打ち、普及を目指す体験会を開いている。

 ▽連携プレー

 「こんな笑顔を見せるのかと驚いた」。脳性まひの影響で、生活の多くの場面で介助が必要な東京都のいぶきさん(8)の母(51)は、昨年参加したフローレンス主催のインクルーシブ・テック体験会をこう振り返る。

 挑戦したの...

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