米テキサス州スターベース市に向かう州道脇に設置されたマスク氏の胸像。右ほおあたりの塗装がはがれ、ばんそうこうのようなものが張られていた=5月(共同)
 米テキサス州スターベース市に向かう州道脇に設置されたマスク氏の胸像。右ほおあたりの塗装がはがれ、ばんそうこうのようなものが張られていた=5月(共同)
 米スペースXの拠点「スターベース」=5月、テキサス州(共同)
 スターベース市が示された地図を指さすクリストファー・バサルドゥさん=5月、米テキサス州ブラウンズビル(共同)
 米テキサス州スターベース市に向かう州道脇に設置されたマスク氏の胸像。右ほおあたりの塗装がはがれ、ばんそうこうのようなものが張られていた=5月(共同)
 米テキサス州スターベース市に向かう州道の脇にあるマスク氏の壁画=5月(共同)
 ロケットの製造・打ち上げ施設がある米スペースXの拠点「スターベース」=5月、テキサス州(共同)
 打ち上げ準備が進む米スペースXのロケットを眺める観光客ら=5月、テキサス州(共同)
 米テキサス州ブラウンズビルの繁華街の壁に描かれたマスク氏の肖像=5月(共同)
 米テキサス州・スターベース、ワシントン

 米実業家イーロン・マスク氏(53)が「人類初の火星到達」という野望実現へ布石を打った。5月、自身が率いる宇宙企業スペースXの拠点、南部テキサス州の「スターベース」一帯を市に昇格させた。選ばれた市長は従業員で「事実上のトップはマスク氏」と見る向きが多い。権限拡大を懸念している地元先住民は「植民地化だ」と反発する。

 メキシコ国境の街、同州ブラウンズビルの空港から東へ車で約30分。見渡す限りの湿地帯を貫く州道の先に、スペースXの巨大施設が現れた。本社オフィスやロケット製造施設に加え、従業員用の住宅が立ち並ぶ。周辺では新たな住宅やインフラの整備も進んでいた。

 「未来を切り開くイーロンが好きだ」。打ち...

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