
大阪市阿倍野区で開かれた公演で紙芝居を披露する岩橋範季さん=8日
昭和の時代、子どもたちを魅了してきた紙芝居屋さん。平成を経て、令和になった今、全国で活動を展開する人がいる。大阪市西成区を拠点とする岩橋範季さん(44)、通称「紙芝居屋のガンチャン」だ。大阪・関西万博で披露するなど、その腕前は一級品。「紙芝居は、年齢問わず楽しめるエンターテインメント」と、意気込みを語る。
「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんと…おばあさんかと思ったらおじいさんや!」。6月上旬、丸眼鏡に赤い法被姿の岩橋さんが、大げさな語り口で紙芝居を始めた。
途端「まっ、ええか」とボケる岩橋さんに、紙芝居を聞いていた子どもが「なんでやねん!」とツッコミ。会場は笑いに包まれた。
同市阿倍...
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