アルケアが現在販売するストーマ装具
 アルケアが現在販売するストーマ装具
 アルケアの「スピードギプス」を製造する工場=1964年ごろ、東京都墨田区
 アルケアが開発した包帯型石こうギプス「スピードギプス」
 アルケアの千葉市内にある工場
 アルケアのオストメイト交流会=1983年ごろ、東京都千代田区

 創業70周年の医療用品メーカー。創業者鈴木重夫が国産初の包帯型石こうギプス「スピードギプス」を開発。1955年に東京都内で東京衛材研究所を開いたのが始まり。看護師が包帯に石こうをすり込む手間を省いた。(共同通信=増井杏菜記者)

 1965年、オストメイト(人工肛門などの利用者)向けに国産初の粘着式ストーマ装具「ラパック」を開発。当時はおわんをベルトで固定したような装具で排せつ物を処理しており、漏れや臭いなどに課題があった。海外製品をもとに試行錯誤し、肌に直接貼って使う袋型の装具を完成させた。

 1970~80年代にはオストメイトの社会復帰を支援する情報誌の創刊や交流会を開催。ストーマ関連は主要事...

残り161文字(全文:461文字)