
中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市内に設置された監視カメラ=1日(共同)
職場がある中国広東省広州市には各地の料理を提供する店が多く、少数民族ウイグル族の料理を出す店によく通っている。かつてテロや暴力事件の取材で度々訪れた新疆ウイグル自治区に思い入れもあり、自然と足が向くようになった。
伝統的なピラフ「ポロ」、「ラグマン」と呼ばれる麺料理、羊のモツのスープ。どれも本場の味だ。店員もウイグル族で、イスラム教の戒律に従い豚などを使わない「ハラル」料理を提供するため、広州に買い付けに来た中東の商売人たちも多く客層は国際色豊かだ。
昼食を取っていると、地元政府の役人が入ってきて店内の表記を入念にチェックし始めた。英語には弱いらしく、ハラルの英語表記について意味を問いただし...
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