ZEK3。右から本田珠也、清水くるみ、米木康志
 ZEK3。右から本田珠也、清水くるみ、米木康志

 レッド・ツェッペリン(ZEP)といえば1960年代後半から70年代に活躍した英国の伝説的ロックバンドだが、革新性に満ちた刺激的な音楽は今も多くの人の心を捉えて離さない。

 89年生まれの筆者も、ZEP好きの父の薫陶を受けて幼い頃からその音楽に親しんできた。「胸いっぱいの愛を」でジミー・ペイジのギターリフにジョン・ポール・ジョーンズのベースが重なる瞬間は何度聴いても格好良いし、「カシミール」や「アキレス最後の戦い」にはクラシック音楽の「交響詩」を聴くような音楽的なドラマを感じる。

 メンバー4人が全力で個性をぶつけ合い、強烈でスリリングな音楽を生み出すZEP。そんな彼らの精神をジャズで体現している...

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