
超党派の国会議員でつくる「依存症対策議連」の勉強会で発言する、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表(左)=5月、国会
競馬や競輪といった公営ギャンブルのオンライン投票サイトが、利用者獲得を目指し「特典」の充実に力を入れている。賭け金によって還元率が変わるサービスから初回無料キャンペーンまで、各サイト運営会社が多種多様な特典を展開。ユーザーにとって「お得感」が強い一方で、ギャンブル依存症者と向き合う専門家には「ギャンブルを始めるハードルを下げる」との懸念が根強い。歯止めをかけようとする動きも出てきた。
「新規入会でコインがもらえる」「会員ステージに応じてポイントバック」―。オンライン投票サイトにはビギナー向けの「誘惑」が多数埋め込まれている。どのサイトのサービスが最も得かを解説する「まとめサイト」も乱立する。...
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