上演はお盆の時期に重なる。「おやじは劇場のどこかにいるでしょう。水木(しげる)先生も連れてきてくれるといいな」と話す大塚明夫
 上演はお盆の時期に重なる。「おやじは劇場のどこかにいるでしょう。水木(しげる)先生も連れてきてくれるといいな」と話す大塚明夫

 水木しげるの人気漫画の舞台化第2弾となる「ゲゲゲの鬼太郎2025」が、8月に上演される。今回、特にアニメファンの注目を集めているのが、鬼太郎の悪友・ねずみ男を声優の大塚明夫が「顔出し」で演じること。実は大塚、ねずみ男とは父の代からの深い縁で結ばれているのだ。

 出合いは小学生の時。鬼太郎のアニメ放送が始まり、父で声優の周夫がねずみ男を演じたのだが、明夫少年にはそれが不服だった。「だって、ねずみ男ですよ?」。ずるくていいかげんで、金もうけのためなら鬼太郎も裏切る。「おやじは何であんな役をやるのかと、じくじたる思いでした」

 だが人生経験を重ねる中で、ねずみ男の「すごみと愛らしさ」が分かるようになっ...

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