
レイチェル・ゴールドバーグさんが仲間らと共に作った折り鶴(共同)
パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスの人質となった息子=当時(23)=を失った母親レイチェル・ゴールドバーグさん(55)が「全ての人質帰還」という願いを折り鶴に込めている。「今も絶望の中で再会を待ち続ける家族がいる」。過酷な環境下で最期を迎えた息子の姿を重ね合わせ、人質の解放と戦闘終結を国際社会に働きかける。
「イスラエルとイランの停戦が実現した今、人質問題に再び注目すべきだ」。イスラエル在住で米国籍も持つゴールドバーグさんは6月末、米首都ワシントン近郊を訪れて訴えた。ハマスがイスラエルを奇襲した2023年10月7日からの日数を刻むため、左胸にシールで貼った数字は「633」に達した。
息...
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