
東京都内の「障害児保育園ヘレン」の研修で、子どもを見守る看護師の村井有美さん(右)=6月
日常的に人工呼吸器やたんの吸引が必要な「医療的ケア児」の保育園入園が進んでいる。こども家庭庁によると、2023年度には全国で1200人を超え、7年で4倍近くになった。子どもの成長と家族の離職防止につながる。園生活には医療的ケアを行う看護師が必要で、自治体や民間団体は研修を実施。一方、看護師不足を理由とした入園拒否も依然あり、課題が残されている。
「今日は七夕飾りを作ります」。東京都内にある「障害児保育園ヘレン」で6月、気管切開をしている子や手足を思うように動かせない子が集団で工作を楽しんでいた。特性に合わせて保育士がサポートし、合間で看護師がたんを吸引。活動を中断しないように、医療的ケアを織...
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