
イカの繁殖など生態について解説した講演会=長岡市大手通2
イカが子孫を残すために繰り広げる戦略の数々を学ぶ講演会が、長岡市大手通2のミライエ長岡で開かれた。体の大きさによって異なる精子を作るヤリイカや、墨を求愛行動に使うエゾハリイカの生態などについての解説に、約40人が耳を傾けた。
長岡市立科学博物館が主催。東京大大気海洋研究所の岩田容子准教授が、雄のヤリイカが取る2種類の交接行動を紹介。体が大きい雄は雌とペアになり、精子の入ったカプセルを雌の輸卵管に直接付ける一方で、小型の雄はペアに割り込んで輸卵管から離れた場所にカプセルを付けると説明した。
「小型で弱いイカでも子孫を残そうという戦略の一環だ」と指摘し、「小型イカの精子は受精には不利だが、精子の...
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