がんは“夢が大きい”病気であると述べた高須克弥氏 (C)ORICON NewS inc.
がんは“夢が大きい”病気であると述べた高須克弥氏 (C)ORICON NewS inc.

 美容医療の第一人者として知られる高須克弥氏(80)が10日、都内で6年ぶりとなる新刊『高須の遺言』(講談社)の発売記念会見を開催。自身の体調について語った。

【動画】高須克弥、がんは“夢が大きい”病気「いろんなことができる」 2014年に全身がん公表

 2014年に全身がんを公表した高須氏は、自身の体調について「最悪なんです」とコメント。「頻尿なんです。体がだるいし、きのうも寝れなくて」と状況を明かした。

 一方、「がんって非常にいい病気なんです」と切り出し、「すぐに死なないんです。必ず死ぬのは、がんにならなくても、全員条件が一緒なんです。がんの場合は、死ぬ時期が早いんじゃないかなという期待があるだけで、変わらないんです。ピンピンしている人だって、コロっと死ぬ可能性もあります。がんになって、いろんなことができるんです。すぐに死ぬ人はいません。がんになると、皆が大事にしてくれる。すごく楽しい余生が送れるんです」と持論を展開した。

 続けて「『がんになったら喜べ』と言っているんです。状況によっては気の毒なこともあるのですが、がんは死ぬことが計画でき、終活ができ、いろんなことができたうえで、大事にされている」とほほ笑み、「努力することによって余命が伸ばせる可能性もある。治る可能性もある。夢の大きい病気です」と力強く語った。

 8日に発売された本作は、2014年にガンを発症し、現在は全身に転移した病と闘う高須氏が、集大成として“最期の言葉”をつづった一冊となる。

 高須氏は「発売までに死んじゃったらどうなるかという不安はありましたが、生きているうちに出せてよかったです」と笑顔を見せた。

■高須克弥(たかす・かつや)氏プロフィール
1945年、愛知県生まれ。医師(美容外科・整形外科・形成外科)。昭和大学医学部卒業。昭和大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。昭和大学医学部・客員教授。浄土真宗(真宗大谷派)僧侶。

ほかに肩書としてタレント、文筆家、篤志家、芸人、馬主、フリーメイソンなど。1976年「高須クリニック」を開設。現在は東京・名古屋・大阪・神奈川に5つのクリニックを展開。2014年から闘病中。