久住時男・前市長の辞職に伴う見附市長選と市議補選が5日、告示された。市長選にはいずれも無所属新人で、元県職員の名古屋祐三氏(66)と元国土交通省官僚の稲田亮氏(50)が立候補を届け出て一騎打ちとなった。市議補選は欠員2に対し、2人超過の4人が届け出た。いずれも12日に投票、即日開票される。
市長選では、5期19年務めた久住氏の路線の継承か刷新か、財政運営、産業活性化などが争点となる。
名古屋氏は本町2の事務所前で第一声を上げた。「借金である市債が年々増え、市財政は厳しい状況だ」と久住前市政を批判。「県の財政、産業労働部門での経験を生かして市財政を健全化し、地場産業の振興を図る」と訴えた。自民党系市議らが支援している。
稲田氏は新町3の事務所前で第一声。「全国の自治体が追随する(久住氏の)先進的な施策を発展させられのは私しかいない。強みを生かし、人口減少対策などに取り組む」と呼び掛けた。後継として立候補を要請した久住氏や、同氏の後援会などが陣営を支える。
市議補選に届け出たのは元職1人と新人3人。いずれも無所属。
4日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数)は、3万3917人。