
雁木通りを進む瞽女役一行=2月3日、上越市大町5
盲目の女性旅芸人「瞽女(ごぜ)」が家々を回る「門付け」の再現が2月3日、新潟県上越市高田地区で行われ、瞽女役の一行が張りのある歌声を雁木(がんぎ)通りに響かせながら歩いた。
NPO法人「高田瞽女の文化を保存・発信する会」が主催。瞽女役は東京都の瞽女唄継承者、月岡祐紀子さん(47)と公募の3人が務めた。笠をかぶった瞽女の装束に雪国伝統の防寒具「角巻き」を羽織り町家を巡った。
三味線を手にした月岡さんを先頭に、後続の人は左手につえ、右手は前の人の背に触れながら縦列で進み、各家の玄関先で「門付け唄」を披露。出迎えた住民は演奏を笑顔で聴き終えると、お礼のコメを手渡した。
初めて見物したという静岡県函...
残り65文字(全文:365文字)