
新潟県労働委員会は6月20日までに、2023年度に取り扱った事件の処理状況をまとめた。新規の申請や申し立ては17件で、22年度より6件多かった。このうち労働組合と使用者間の紛争を調整する「調整事件」が10件と最多だった。
調整事件の件数が、労働者個人と使用者間の紛争を調整する「個別労働関係紛争」を上回るのは2011年度以来。調整事件10件の処理状況は、労使双方があっせん案を受諾したことによる解決が3件、打ち切りが5件、24年度に繰り越しが2件だった。22年度からの繰り越しはなかった。
この10件の調整内容(1件につき複数の場合あり)は、一時金など賃金等に関するものが7件で最も多く、解雇や雇い...
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