
イベントで出店し、オリジナルグッズを販売する山田聖美さん=佐渡市両津湊
トキや鬼太鼓をあしらったヘアゴムや、ペンケース。カラフルで厚めの生地は、全て畳の「へり」でできている。ヤマダ畳センター(新潟県佐渡市両津湊)のオリジナルグッズで、3代目の山田聖美さん(51)が2年ほど前から販売を始めた。「亡き父が残した佐渡ならではのへりを、さまざまな形で広めたいと思った」。店舗販売やイベント出店を通じて、徐々に浸透している。
ヤマダ畳センターは1926年に創業した。聖美さんは4姉妹の次女。2代目の父、正二(まさじ)さん=2017年に死去=が、仕事と鬼太鼓に打ち込む姿を幼い頃から見てきた。「厳しい面もあったが、明るい人だった。鬼太鼓や赤泊のカニなど、佐渡らしいへりをたくさん作...
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