
阿賀町綱木の県道で発生した土砂崩れ=12月7日(新潟県津川地区振興事務所提供)
12月7日に新潟県阿賀町綱木の県道津川新発田線で発生した土砂崩れから14日で1週間たった。一時はスクールバスやごみ収集車など緊急性の高い車両は通行できるようになったが、12日夕方に新たな崩落が発生。再び全面通行止めとなった。県道は阿賀町と新発田市を結ぶ幹線道路だが、適当な迂回(うかい)路がないこともあり、住民への影響が長引いている。
12月7日には、土砂が幅約40メートル、高さ約25メートルに渡って崩れ、県道を埋めた。これにより阿賀町綱木と新谷間約2キロが通行止めとなった。
県津川地区振興事務所は「斜面の風化が進んだことに加え、降り続けた雨により地盤が緩んで崩落したのではないか」とみている。
綱木は県道の最も新発田市寄りの集落。通行止めにより、町役場に行くには、新発田市から国道290号で阿賀野市を経て、国道49号で向かわなければならない。林道はあるが除雪をしていないこともあり、迂回路としては使えないという。

そのため救急搬送や火災に備え、町は相互応援協定を結ぶ新発田地域広域事務組合に協力要請した。しかしそれ以外では、週明けの9、10日の2日間、スクールバスで通学する小学生が欠席を余儀なくされ、ごみ収集もできなかった。
スクールバスやごみ収集車など緊急性の高い車両が通行可能となったのは11日になってから。配達が止まっていた郵便物は13日にまとめて配達されたが以後は未定だ。
そんな中で12日夕方に、土砂崩落部の上部に設置されていた雪崩防止柵が落下し、再び全面通行止めとなった。不安定な構造物がまだ残っていることもあり、復旧の見通しは立っていない。

綱木の...
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