愛犬「福」の写真の前で、自費出版した絵本を紹介する菊地牧子さん=佐渡市沢根
愛犬「福」の写真の前で、自費出版した絵本を紹介する菊地牧子さん=佐渡市沢根

 新潟県佐渡市で動物愛護に取り組む菊地牧子さん(63)=沢根=が、保健所から引き取った愛犬「福」との日々を描いた絵本「ほご犬『ふく』がやってきた」を自費出版した。菊地さんは10年近く、福ら保護犬とともに島の学校を巡り、命の尊さを伝えている。絵本は活動の集大成の一つとして完成させた。福が命を振り絞った4年間をつづり、「動物を飼うことは、命を大事にすること」と訴える。

 菊地さんは元小学校養護教諭で、2015年に早期退職。当時飼っていた老犬をみとるためだった。同年にドッグランを沢根に開き、利用者と愛護団体「佐渡わんにゃんクラブ」を立ち上げるなど犬猫の保護に尽力してきた。

 福は17年秋、佐和田地区の山...

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