海底で甲殻類にからまる漁網((c)Fredrik Myhre_WWF Norway)
海底で甲殻類にからまる漁網((c)Fredrik Myhre_WWF Norway)
山形県の離島「飛島」に漂着したプラスチックごみ。海流に乗って外国から流れ着いたとみられる漁具もある=2024年5月、山形県酒田市((c)WWFジャパン
アフリカ東海岸沖のインド洋でサンゴ礁に絡まる漁網((c)Shutterstock/Aqua Images/WWF-Peru)

 世界自然保護基金(WWF)は、海洋プラスチックごみの約1割を占めるとされ、海洋生物に深刻な影響を与える「ゴーストギア(幽霊漁具)主に海中に放置されたり、捨てられたりした業務用の漁具を指す。持ち主がいなくなり、海中を漂う漁網を幽霊に例えたのが由来とされる。人の手を離れた後も魚やエビ、カニなどを捕獲し続け、水産資源の喪失につながる恐れがある。漁業の対象ではないイルカ、アザラシ、ウミガメ、海鳥などが絡まって死んでおり、生態系への影響も懸念される。意図しないゴーストギアによる生き物の捕獲は「幽霊漁業(ゴーストフィッシング)」と呼ばれる。」の対策を促す報告書をまとめた。漁網に絡まった魚やカニが犠牲になり、経済損失も...

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