桜のバテンレースをあしらった小物を制作する参加者ら=3月30日、上越市大町5の旧今井染物屋
桜のバテンレースをあしらった小物を制作する参加者ら=3月30日、上越市大町5の旧今井染物屋

 新潟県上越市高田地区の伝統工芸品「バテンレース」の作品を展示するイベント「バテンレースの世界」が、市文化財の町家「旧今井染物屋」(上越市大町5)で開かれている。3月30日は制作体験が行われ、参加者は桜のモチーフをあしらったストール作りなどを楽しんだ。

 バテンレースは明治時代から大正時代にかけて、農閑期の女性の内職として、高田地区を中心に盛んに作られた。幅約1センチのテープ状の布「ブレード」で図柄の輪郭を作り、内側にかがり縫いで模様を施す。

 会場にはテーブルクロスや日傘、付け襟など、旧今井染物屋に常設工房を構える「吉田バテンレース」(上越市東本町2)の製品と、代表の吉田節子さんが開いている教室...

残り178文字(全文:478文字)