
4月27日投開票の十日町市長選は、現職の関口芳史さん(66)が、新人で不動産業の樋口明弘さん(77)を1万票超の大差で下し、5選を果たした。新潟日報社は投票日に市内7カ所の投票所で、投票を終えた有権者100人に出口アンケートを実施した。主な争点となった関口市政への評価や新市長に期待する政策などを聞き、民意を探った。(2回続きの1)
4期16年にわたる関口市政については「評価する」が30人、「どちらかといえば評価する」が49人で、合わせて全体の8割近くが一定の評価をしている。一方、「評価しない」は9人、「どちらかといえば評価しない」が8人。旧郡部の松之山、松代、川西地域で割合が高かった。
関口さんに投票した理由は「実績・経歴」が61・97%と群を抜く。次いで「政策・公約」9・86%、「人柄」8・45%などが続く。
40代会社員男性は「看護学校設置が一番の成果。看護師を目指す若者が市内に増え、看護師不足も解消する」と高く評価した。
「特別なことはしていないが安定している。失策が少ない」(70代無職男性)、「大地の芸術祭を定着させ、人が集まるイベントにした」(60代会社員女性)などの声も聞かれ、関口さんが選挙戦で強調した実績を、多くの有権者は肯定的に捉えていたといえる。
▽「マンネリ化」懸念の声も
ただ、関口市政を評価する人に理由を尋ねると、...
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