
イスラエル軍による攻撃を受け、黒煙を上げる石油貯蔵施設=15日、テヘラン(共同)
イスラエルがイラン核施設を攻撃した。革命防衛隊司令官や核科学者を殺されたイランは応戦の構えだ。驚愕の事態だが、実はこの展開を予測する声が米政府内に早くからあった。イスラエルが第2波、第3波を仕掛け、イランとの大規模交戦となる公算が大きい。(共同通信編集委員 太田昌克)
また今回の戦端は、米国とイランの交渉中に突如開かれた。その根源的な背景に、トランプ大統領が7年前にイラン核合意から一方的に離脱した事実がある点も指摘しておかなければなるまい。
「イラン情勢が大きくはじけるかもしれない」。先月ワシントンを訪れた際、核政策を担当する米高官が漏らした言葉がずっと引っかかっていた。
高官はこうも語った...
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