新米国安全保障センターのアダム・サルー非常勤上級研究員(本人提供・共同)
 新米国安全保障センターのアダム・サルー非常勤上級研究員(本人提供・共同)

 イスラエルがイラン核施設を攻撃し、報復の応酬になっている。米シンクタンク、新米国安全保障センター(CNAS)のアダム・サルー非常勤上級研究員は、中東戦略を欠くトランプ大統領は後手に回り、イスラエルを止められなかったと指摘。中東への対応に追われれば、インド太平洋地域で中国に対抗する戦略にも影響する恐れがあると分析した。(ワシントン共同=比嘉杏里)

 ―イスラエルは米国との核協議を控えたイランの攻撃に踏み切った。

 「イランの弱体化やシリアのアサド政権崩壊により、米国が湾岸諸国やトルコと協力して中東地域を安定化させるチャンスだったが、トランプ氏は明確な戦略を描けず後手に回った。同盟関係にあるイスラエ...

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