再審法(刑事訴訟法の再審に関する規定)の改正が今国会では実現しなかった。

 超党派の「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」は改正案を5月にまとめ、野党6党が6月18日、衆院に提出したが、与党の自民、公明両党と、日本維新の会は加わらず、審議入りしないまま継続審議となった。

 議連は全国会議員の半数を超える約390人が入会しており、全員が賛成すれば、法案の可決、成立は可能だった。

 ところが、改正案がまとまった後、各党内で了承を得る手続きに入ったところ、自民の法務部会は法案の審査に諮らず、同党の司法制度調査会は、法制審議会(法相の諮問機関)での法改正の議論が望ましいとする提言を法務...

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