フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株主総会で、同社が提案した取締役が選任された。専務から社長に昇任した清水賢治氏(フジテレビ社長)以外の役員は、フジサンケイグループに長年君臨した日枝久氏をはじめ全員退任し、経営陣は刷新されたといえよう。
取締役を巡っては、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツがSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長らを提案。これに対しフジHDは、一部の社外取締役をより独立性の高い候補に差し替えていた。北尾氏らが記者会見で発表したフジテレビ改革案は新味がなく、株主の支持を得られなかった。
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