研究チームが作った「完璧」なゆで卵(チーム提供)
 研究チームが作った「完璧」なゆで卵(チーム提供)
 「完璧なゆで卵」の研究を手がけたナポリ大のエルネスト・ディマイオ教授(チーム提供)
 研究には合計約350個の卵を使った(チーム提供)
 たどりついた周期調理法。30度の水(左)と熱湯に交互につける(チーム提供)
 記者も周期調理にチャレンジし、悪戦苦闘=記者宅
 記者の作った真空調理卵。温泉卵が出来上がった。
 チームは様々に研究成果を味わった(チーム提供)

 半熟か、固ゆでか、水からゆでるか、お湯からゆでるか。好みも調理法も千差万別なゆで卵の「完璧な調理法」をイタリア・ナポリ大などの研究チームが科学の力で突き止め、今年2月上旬に論文を国際学術誌「コミュニケーションズエンジニアリング」に発表した。100度の熱湯と30度の水に生卵を交互に計16回、2分ずつ浸すという、その名も「周期調理(periodic・cooking)」。ゆでる時間だけで計32分と手間はかかるが、一般的な調理法に比べて食感が良く、栄養価も高い至高のゆで卵が完成するという。著者らの専門はプラスチックなどの素材研究だが、同僚とのおしゃべりから約350個の卵を使う大実験に発展した。そんな...

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