見頃を迎えた雙林寺境内の「大賀ハス」=1日、長岡市下沼新田
見頃を迎えた雙林寺境内の「大賀ハス」=1日、長岡市下沼新田

 長岡市中之島地域の雙林寺(そうりんじ)(下沼新田)の池で、古代のハスの種を発芽させた「大賀ハス」が見頃を迎えている。薄紅色の花が水面を彩り、境内に優雅な雰囲気を醸し出している。

 大賀ハスは、千葉市にある2000年以上前の遺跡で1951年に見つかった種から育ったハス。85年ごろ、住職だった故上原兼一さんが株分けされ、本堂前の庭にある池で育て始めた。現在は息子で前住職の上原兼宗(けんしゅう)さん(69)が医師を務める傍ら、雑草取りなどの手入れを続け、毎年100本近く花を咲かせている。

 ハスは早朝から午前中が美しく、午後にはしぼんでしまう。1日の朝は風が吹くと淡い色の大輪が揺れ、境内が神秘的な空気...

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