
N―net観測装置(防災科学技術研究所提供)
南海トラフ巨大地震の想定震源域で、観測網の空白域だったエリアに地震や津波の観測システムが整備されました。今秋から運用が始まります。
Q 観測システム?
A 高知県沖から宮崎県沖の日向灘までをカバーする南海トラフ海底地震津波観測網(N―net)です。防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が整備しました。
Q どんな仕組み?
A 沖合と沿岸計36カ所の海底に地震計や津波を検知する水圧計が入った観測装置を設置し、それらを光海底ケーブルで結びます。観測データは陸上にある2カ所の基地局を経由して、防災科研などに届けられます。観測装置の設置場所は最も深いところで水深約4500メートルにも及びます。
Q 何...
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