気象防災アドバイザー研修の一環で、災害について東京管区気象台の職員に解説する記者(右端)=2025年1月、東京都清瀬市
 気象防災アドバイザー研修の一環で、災害について東京管区気象台の職員に解説する記者(右端)=2025年1月、東京都清瀬市
 気象防災アドバイザーの仕組み
 「気象防災アドバイザー」の養成講座を受ける記者に送られてきた研修資料の束
 「気象防災アドバイザー」の研修資料の一部
 「気象防災アドバイザー」養成講座の実習で、自治体職員役の東京管区気象台担当者の前で解説する研修生の敷波美保さん(右端)=1月、東京都清瀬市
 東京管区気象台での実習を終え、記者の質問に答える敷波美保さん=2025年1月、東京都清瀬市
 取材に応じる気象庁地域防災企画室の田中秀一リスクコミュニケーション推進官=2025年1月、東京都港区の気象庁庁舎
 東京管区気象台が入る庁舎=2025年1月、東京都清瀬市

 2018年の西日本豪雨をきっかけに、記者(29)は気象や災害に関する報道に力を入れようと、気象予報士の資格を取得した。知識は業務で役立ち、より分かりやすい気象ニュースを提供できるようになったと自負しているが、防災に直接関わることができないもどかしさも感じていた。そこで注目したのが、「気象防災アドバイザー」という国の制度。研修を受けた気象予報士が自治体首長に対し、避難指示などの情報を発表する際に助言する。気象庁が行う養成講座を記者が受けてみると、待っていたのは半年超の研修期間と、50時間以上の映像授業、厚さ約10センチのプリントの束。ハイレベルな内容に面食らい、仕事との両立にも苦労した。(共同...

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