
北京市内に張り出された、中国軍が台湾周辺で実施した軍事演習について報じる中国紙=4月2日(共同)
米中の戦略競争が激化し、両大国の駆け引きの中にある台湾問題は国際的な関心事だ。
英誌エコノミストは2021年の特集記事で台湾を「地球上で最も危険な場所」と表現した。今年5月には「台湾の試練 想像よりも近くに」と題し「トランプ2・0」で世界秩序の不確実性が高まり、台湾問題を巡る米中の対決、中国の対台湾武力行使の可能性が高まると強調した。
台湾は近年、地域紛争との関連でも取り上げられる。22年、ロシアのウクライナ侵攻後、「今日のウクライナは明日の台湾」という言葉が国際的な流行語になった。
今年5月のインド・パキスタン紛争では、パキスタンが比較的古い世代の中国製戦闘機「殲10」で空中戦を優勢に戦い...
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