東京都知事選を巡り、街頭演説するAIメイヤー氏=2024年7月、東京都新宿区(AI党提供)
 東京都知事選を巡り、街頭演説するAIメイヤー氏=2024年7月、東京都新宿区(AI党提供)
 参院選で通称を使用している主な候補
 企業・団体献金の禁止を求める地方議会の意見書
 企業・団体献金の禁止を求める地方議会の意見書

 「選挙に出ると個人情報が全て公開され、落選したら元の生活に戻りにくい」。政治団体「AI党」党首のAIメイヤー氏は、本名で立候補することのデメリットをこう説明する。この通称で、顔の一部をマスクで隠しながら昨年の東京都知事選などに挑んできた。

 戸籍上の本名ではなく、通称で選挙を戦う候補者が増えている。交流サイト(SNS)の普及で選挙管理委員会が「本名より浸透している」と認めやすくなったためだ。プライバシーが守られることで立候補のハードルが下がる一方「選挙ごとに名前を変えれば経歴をたどれなくなる」と有権者の不利益を指摘する声も上がる。

 7月20日に実施される参院選では、各党があまり取り上げないテー...

残り1594文字(全文:1894文字)