トランプ米大統領が北大西洋条約機構(NATO)諸国を介し、大量の兵器をウクライナへ送ることを決めた。ロシアへの融和姿勢を改め、関税をてこに停戦圧力を強める。兵器には防空システム「パトリオット」に加え、ミサイルや砲弾も含まれる。ロシアが攻勢を強める中「タイムリーで重要な一歩」(ウクライナのコルスンスキー前駐日大使)と言える。

 ロシアは6月、過去最多となる5千機以上の無人機でウクライナを攻撃。ミサイルと合わせ、空からの攻撃が7月にかけて規模、頻度の両面で激しさを増している。

 その結果、国連ウクライナ人権監視団によると、ウクライナで6月に死傷した民間人は計1575人(うち死者は232人)に上り、過...

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