ほのかな明かりの中、相川音頭が披露された「夜の御前踊り」=佐渡市相川地区
ほのかな明かりの中、相川音頭が披露された「夜の御前踊り」=佐渡市相川地区

 鉱山町の面影を残す佐渡市相川地区の京町通り周辺で、民謡の相川音頭を8月末まで定期的に踊り流す「夜の御前(ごぜん)踊り」が始まった。ぼんぼりの薄明かりの下で、哀調を帯びた演奏と舞が通りを彩った。

 「御前踊り」は2022年、「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録に向けた機運を盛り上げようと始まった。毎年6月の「宵乃舞(よいのまい)」の縮小版として、実行委員会が企画している。

 今年の初日となった12日は、四つの民謡団体の約40人が参加。2列になった踊り手と地方(じかた)が、板塀や赤れんがの通りをゆっくりと進み、観客は夢中で写真や動画を撮影していた。江戸時代に佐渡奉行の前で踊った歴史から、史跡佐...

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