米ホワイトハウスで記者団に話すトランプ大統領＝１５日（ロイター＝共同）
トランプ米大統領は２０日で就任から半年になる。浮かび上がってきたのは、自由や民主主義、法の支配などを尊重する戦後国際秩序のコストをもはや米国は負担したくないという姿勢だ。中国の台頭やロシアの復活で世界は理念なき多極化に向かいつつある。国際社会は転換期を迎えており、日本も混迷の時代に備える覚悟が必要だ。
トランプ氏の世界観は長年変わっていない。７月中旬にも自身の交流サイト（ＳＮＳ）で「米国は何十年も貿易（そして軍事も！）で、友人であれ敵であれ、同じように搾取されてきた」と強調。「もはや持続可能ではない。各国は『長年、ただ乗りさせてくれてありがとう』と言うべきだ」と書き込んだ。
背景にあるのはグ...
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