映画『平場の月』完成披露試写会に登壇した中村ゆり (C)ORICON NewS inc.
映画『平場の月』完成披露試写会に登壇した中村ゆり (C)ORICON NewS inc.

 俳優の井川遥(49)、中村ゆり(43)が29日、都内で行われた映画『平場の月』(11月14日公開)の完成披露試写会に参加した。

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 姉妹役となった井川と中村。冒頭のあいさつで中村は「なんと井川遥さんの妹という光栄な役を務めさせていただきました」とうれしそうに報告。堺雅人を含めた3人のシーンが多かったそうで中村は「おふた方とも細かいことに気づいてくださって、すごく褒めてくださるんです。ちょっと勘違いしてきちゃうぐらいに本当に優しく褒めてくださって。そういうところは先輩として私も見習わなければいけないっていうのをすごく学ばせていただきました」と振り返った。

 井川への愛も前面に押し出せたそう。中村は「私が今まで拝見してきた“井川遥さんコレクション”の中で、自分の推し井川遥さんの作品を井川さんにお伝えできたんです。それが結構マニアックだったらしくて『ゆりちゃん、ちょっと変わってるね』と言われて!『ちょっと変わってるね』をいただいたと思ってうれしかったです」とにんまり。ちなみに“推し井川遥作品”は李相日監督の『鼻』という。

 『半沢直樹』(13年、20年)、『真田丸』(16年)、『VIVANT』(23年)と、その年を代表する連続ドラマで主演を務めてきた堺だが、映画では『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17年)以来8年ぶりの主演作となる。

 本作は、2018年に刊行された朝倉かすみ氏による同名小説(光文社)の映画化。男女の心の機微を繊細に描き、各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋め、心を通わせていくストーリーは「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化権のオファーが30社以上にのぼり、満を持して映画化される運びとなった。

 そのほか、坂元愛登、一色香澄、椿鬼奴、吉瀬美智子、大森南朋、土井裕泰監督も参加した。