左から届け出順に城戸陽二氏=無新=、宮澤一照氏=無新=
左から届け出順に城戸陽二氏=無新=、宮澤一照氏=無新=

 任期満了に伴う新潟県妙高市の市長選が23日告示され、ともに無所属新人の前市観光商工課長の城戸陽二氏(55)と前市議の宮澤一照氏(56)の一騎打ちが始まった。届け出順に選挙戦で訴えた最初の言葉を紹介する。

◆城戸陽二氏 図書館整備 集いの場に

 妙高市役所職員として、これまで市政に携わってまいりました。

 市民の皆さんが安全に、安心して暮らせる妙高であり続けるためには、安定的な市政運営が必要です。これまでの市政を基盤とし、時代の変化に対応して、さらに発展させていかなければなりません。

 健全な財政を維持していく中で、人口減少対策に挑戦し、こども家庭センターの設置や、保育園から中学校までの給食費無償化を図ります。加えて、生活に身近な除雪や介護などの体制強化に努めます。

 また、地域経済の活性化に貢献し、子育てや生涯学習を支援する機能を併せ持った「新図書館等複合施設」を整備して、多くの世代の方が集まる場所づくりを進めます。

 妙高の未来について皆さんの声を聞き、皆さんと一緒になって取り組んでまいります。

【城戸氏略歴】無職(市観光商工課長、スキー国体推進室長、建設課長補佐)田口。千葉大卒。

◆宮澤一照氏 箱もの行政から脱却を

 「目に見える建物を造ることだけが発展なのか?」。私が市議会議員として政治に関わり、常々考えていたことです。妙高市は過去、多くの建物を造り、そこを拠点として街づくりを行ってきました。そして現在、人口は2万人台にまで減少しています。今こそ「箱もの行政」から「人への経済的支援」に発想を転換するべきではないでしょうか。

 今後は「介護」「子育て」「医療」に重点を置きます。「介護」は高齢者の交通費や福祉用品、出費を市が負担をします。「子育て支援」は通学費や給食費、入学時の体操着の購入費用などを完全無料化します。「医療」では、今ある病院を存続させます。そのためにも医師確保のため尽力します。

 生活の安心なくして街の発展はありえません。市民の方々とワンチームで新たな妙高市をつくり上げてまいります。

【宮澤氏略歴】会社役員(市議5期、市議会副議長、旅行会社社員)関山。青山学院大卒。