
ケヤキの枯れ葉が入ったプールを楽しむ親子連れ=新潟市秋葉区
子どもとのお出掛け先に悩んでいませんか? 家族みんなで楽しめる新潟県内各地の観光施設や公園、飲食店などお勧めスポットを紹介していきます。
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1998年の開園以来、ツツジやシャクナゲなど、新潟県で栽培が盛んな花卉(かき)などの企画展示をしてきた県立植物園(新潟市秋葉区)。南国の雰囲気を感じられる観賞温室や、ツバキ園などを巡る野外の遊歩道も人気を集める。10月からは、家族で植物の世界に触れて楽しく学べる「おやこ植物園」が毎日開放されている。

県立植物園の入館券売り場の奥にある「おやこ植物園」入り口
11月下旬、おやこ植物園ではケヤキの枯れ葉がたっぷり入ったプールの中で、子どもたちが両手いっぱいに葉っぱをすくったり、体全体をうずめたりしていた。「はがきの木」と呼ばれるタラヨウの枝が置かれた一角では、ちぎった葉っぱにつまようじで思い思いの字を書く親子の姿が見られた。
枯れ葉を積み上げて遊んだ五泉市の園児(5)は「葉っぱはカサカサしていた。また来たい」と笑顔。父親も「枯れ葉がこんなにいいにおいがするとは知らなかった」とほほ笑んだ。

「おやこ植物園」で、枯れ葉を使った工作を楽しむ子どもたち
おやこ植物園は、子どもたちが五感で植物や自然に親しんでもらおうと2020年に整備。入館券売り場の奥にある温室を改装し、植物を使った工作や種まき、観察、水やりなどを体験できる場所にした。
温室から野外に出た場所は「ぴょーんガーデン」と名付け、ブナや雪椿をシンボルツリーとして植えた。植物の植え付けなどのほか、小さな山やトンネル、土や草、水を使った遊びができる場所を設けた。

野外エリア「ぴょーんガーデン」。小さな山やトンネルなどで遊ぶことができる
他の展示エリアと異なるのが、植栽が完成していないこと。担当者のアドバイスを受けながら、種まきや水やりなど、その日にできる活動を親子で行う。同園の技術専門員、林寛子さん(49)は「木や植物が育つ様子を感じてもらい、発見を親子で共有してほしい」と願った。

〈県立植物園「おやこ植物園」〉
新潟市秋葉区金津186。
月曜休み。
午前10時〜正午、午後1〜3時の2回。
小学生以下の親子が対象で人数制限がある。
工作など体験料は100円から。
入館券売り場で申し込む。
0250(24)6465。