イラスト=デジタル・グラフィックスセンター 高橋佐紀

 習い事に通う子どもが増えています。いつ、どのように始めれば良いのでしょうか。子どもの発達に詳しい専門家に聞きました。

Q 習い事にはどんなメリットがありますか。

A 目標に向かって頑張ることで、集中力や粘り強さが養われます。友人や家族以外の大人と深く関わるため、社会性も育ちます。

Q 習い事は何歳から始めるのがいいですか。

A 音楽分野は1〜5歳、スポーツ分野は3〜12歳で始めるといいでしょう。絶対音感は1〜5歳で身に付くとされており、バランス感覚やリズム感などは8歳くらいで完成します。運動能力は9〜12歳が習得しやすい時期です。ただ、アスリートの育成ではなく、趣味として楽しむなら、何歳から始めても遅くはありません。早く始めることより、長く続けることが重要です。

Q 習い事はどうやって選べばいいですか。

A 子どもが好きなことを選びましょう。コンサートに連れて行ったり、キャッチボールをしたりして、多様な経験をさせると選択肢が増え、子どもが自発的に習い事を選べるようになります。子どものやりたいことが見つかった時が、習い事を始める絶好のタイミングです。

Q 習い事を始めたら、親はどのようにサポートすればいいでしょうか。

A 子どもと一緒に習い事を体験してみてください。ピアノを始めたら、一緒に弾いたり、歌ったりして楽しさを共有しましょう。サッカーなら、一緒にボールを蹴るだけでも十分です。親が楽しんでいると、子どもも楽しく続けられます。コンクールや試合の結果ではなく、子どもの成長を褒めましょう。達成感を得ることができ、子どもの自信につながります。

(新潟青陵大の伊藤充特任教授に聞きました)

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