
子どもが家で元気がなさそうにしていたり、学校に行きたがらなかったりしたときに、「友達に何か嫌なことをされたのかな」「いじめられていないかな」と心配した経験はありませんか。子どものいじめにどう対応したらよいか、スクールカウンセラーに聞きました。
Q 自分の子どもがいじめられていたら、保護者はどうしたら良いですか。
A まずは子どもの話を優しく聞いた上で、保護者が介入するかどうか考えましょう。子どもが介入を望んだら、担任の先生などに相談すると良いです。介入しない場合には、その後の様子をよく観察するようにしましょう。
Q いじめられたことを親に話せない子もいます。
A 親に知られると恥ずかしいとか、大人に相談しても何も解決しないと思っているため、被害を話さないことがあります。子どもと関わる際に「勘違いじゃない?」「あなたにも原因がある」などと非難せず、「大変だったね」「話してくれてありがとう」と、共感する姿勢が大切です。
Q 学校への対応はどうしたら良いですか。
A 学校の担任の先生に連絡すれば、加害者の子どもと親に会わせてくれたり、いじめの実態を調査したりします。解決しなかった場合には、市町村や県の教育委員会の窓口に相談する方法もあります。
Q 自分の子どもが加害者の場合は、どうしたら良いですか。
A 学校が被害者側の子どもや保護者との面談を設けることがありますので、その場できちんと謝り誠意を示すことが大切です。また、自分の子どもの精神的なケアも大切です。これまでの子育ての仕方や、家庭環境を振り返ってみましょう。
(スクールカウンセラーで新潟大非常勤講師の坂井淳子さんに聞きました)
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