イラスト=デジタル・グラフィックスセンター 高橋佐紀

 子どもがおやつばかり食べて夕食をあまり食べないと、悩む保護者も多いようです。おやつと夕食のバランスはどのようにすればいいのでしょうか。管理栄養士にアドバイスをもらいました。

Q おやつとは、どのようなものだと考えればいいですか。

A 「おやつ=お菓子」ではありません。朝昼晩の3食の合間に食べる「間食」、もしくは3食では足りない時の「補食」と考えましょう。特に成長期の子どもはエネルギー消費が大きくなるので、間食や補食が必要になります。

Q おやつにお菓子を出さない方がいいですか。

A お菓子は楽しみの一つであり「心の栄養」。少し食べて幸福感を得るためのものですが、補食になりにくいものも多いです。「お菓子依存」にならないように注意してください。お菓子ばかり食べる習慣は大人になっても残りやすいです。食べ過ぎると、疲れやすくなるので注意が必要です。

Q おやつのお菓子で満腹になり、夕食を食べないケースもあります。どうすればいいですか。

A おなかがすいて、何かを食べたがっているのなら、夕飯の1品を先に出すといいです。ご飯と納豆や、サンドイッチなどでもいい。おかずを先に食べたのなら、残りを夕飯で食べさせるイメージです。一緒に買い物に行って、肉や魚を子どもに選ばせることも効果的です。自分が選んだものなら、食べる喜びを感じやすくなります。

Q 他に注意する点はありますか。

A お菓子を食べ過ぎていることは、ストレスを発散している可能性があります。無理のない範囲で、親子で話し合いながら取り組んでください。

(新潟県栄養士会所属の管理栄養士、山川琴栄さんに聞きました)

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