
長く暑かった夏休みで、子どもの生活リズムが乱れていませんか。体と心のケアについて、専門家に対応方法を聞きました。
Q 夏休み明けに体調を崩す子どもは多いですか。
A 長期休暇の後は、生活リズムの乱れで不調が出やすい時期です。自律神経のバランスが崩れ、朝、学校に足が向かないといった状況が生まれやすくなります。加えて、今夏は猛暑の影響も大きそうです。
Q 具体的にどんなことが考えられますか。
A 寝る直前までスマートフォンやゲーム機器、テレビを見ていると、画面のブルーライトなどの影響で眠りが浅く、睡眠の質が下がって朝起きられなくなります。涼しい部屋でじっとしている時間が長いと、汗をかくことが少なくなり、体温調節機能が弱まって暑さに対応しにくくなります。冷たい食べ物の取り過ぎも胃腸を弱める原因になり、栄養も偏ります。
Q 生活リズムを戻していくには、どうすればいいですか。
A 学校がない日も、登校する日と同じように起床や食事の時間を一定にするのがポイントです。早起きして朝日を浴びると、体内時計がリセットされて自律神経が整います。夜も同じ時間に就寝するようにします。熱中症予防の面でも朝食は大事です。みそ汁などで水分と塩分を取りましょう。また、家の中でできる「お手伝い」を頼み、体を小まめに動かしてもらいましょう。
Q 体だけでなく心も不調になった場合は。
A 夏休みは、4月以降ずっと気を張っていた子どもたち自身が、疲れに気付きやすい時期です。様子を毎日よく見てあげてください。ゲームやアイドルなど、たわいない雑談でいいので、家族でたくさん話をしましょう。気になることがあれば、早めに学校や専門機関に相談してください。
(新潟市教育委員会保健給食課指導主事の倉澤由紀子さんに聞きました)
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