イラスト=デジタル・グラフィックスセンター 高橋佐紀

 子どもの虫歯予防には歯磨きが大切です。幼いうちは保護者の仕上げ磨きが欠かせませんが、どんな点に気を付ければいいのでしょう。歯科医に聞きました。

Q 歯磨きの際は、何を意識すればいいですか。

A 虫歯になりやすいのは、奥歯のかむ面や歯と歯の間、上の前歯です。歯と歯ぐきの境目を意識的に磨くようにしてください。

Q 磨き方のこつはありますか。

A 歯ぐき近くを横磨きで、細かく優しく動かすことを心がけ、歯と歯の間は糸式ようじを使いましょう。

Q 歯ブラシの選び方や歯磨き粉の使い方はどうすればいいですか。

A 歯ブラシは奥歯まで届くように、ブラシ部分が小さめのものがいいです。歯磨き粉は年齢に応じた量がありますが、泡が多く出て嫌がる場合は、先端に少し付けましょう。

Q 歯磨きのタイミングはいつがいいですか。

A 毎食後ですが、寝る前が一番大事なので必ず磨いてください。忙しい朝も頑張って磨くようにしましょう。

Q 子どもが一人で磨く際の注意点はありますか。

A 磨き方などは仕上げ磨きと同じですが、子どもはスマートフォンなどを見ながらだと、同じところばかり磨いてしまい磨き残しが出ます。鏡を見て確認しながら磨いてほしいです。小さい子どもが歯ブラシをくわえたまま転んでしまうと、喉に刺さることもありとても危険です。保護者の目の届くところで、磨くようにしましょう。

Q 他に気を付ける点はありますか。

A 乳歯が虫歯になると歯並びが悪くなることがあります。幼いうちは、音楽を流したり歌を歌ったりして、歯磨きが嫌にならないよう楽しい時間にしてください。習慣づけることが大切です。困ったら歯科医院に相談してください。

(のぞみ矯正・歯科クリニックの川原のぞみ先生に聞きました)

■子育てに関する質問をお寄せください