高千カフェを営む平田純一さん(右)と和子さん夫妻。子どもが喜びそうなパフェやクリームソーダも用意する=佐渡市北川内
高千カフェを営む平田純一さん(右)と和子さん夫妻。子どもが喜びそうなパフェやクリームソーダも用意する=佐渡市北川内

 新潟県佐渡市北部の北川内に昨秋、広さ約40平方メートルの「高千カフェ」がオープンした。店頭に立つのは平田純一さん(65)と和子さん(62)夫妻。エビやカリフラワーなどを使った季節のパスタ(700〜800円台)のほか、佐渡産のリンゴとサツマイモ、牛乳で作る「芋りんごパイ」(300円)が人気だ。

 カフェはかつて、和子さんの実家が営んでいた「小間口商店」の倉庫だった。和子さんの母親の介護で、夫婦が埼玉から佐渡に来たのが2020年。母親が亡くなり、埼玉に帰ろうとした二人だが、佐渡で友人も増え、さらに集落の人たちにも引き留められた。

 東京出身、鎌倉育ちで、IT関連の仕事をしてきた純一さんは元々、自宅に...

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