優れたバットコントロールでNPB復帰を目指す前阪神の髙山俊
優れたバットコントロールでNPB復帰を目指す前阪神の髙山俊

 NPB2軍戦イースタンとウエスタンの2リーグに分かれ、各球団年間140試合程度を行う。2024年シーズンからオイシックス新潟アルビレックスBCがイースタンに、ハヤテ223がウエスタンに参加する。現在はイースタンに巨人、ヤクルト、DeNA、日本ハム、楽天、ロッテ、西武の7球団。ウエスタンには阪神、広島、中日、オリックス、ソフトバンクの5球団が所属している。に参加するオイシックス東京に本社を置く食品宅配の大手企業「オイシックス・ラ・大地」。新潟アルビレックスBCが資金調達のためネーミングライツ(命名権)を売却した。新潟アルビレックスBCは、3月16日に開幕戦を迎える。再起を誓う新加入選手や、期待のルーキーを紹介する。(運動部・山崎祥吾)=5回続きの1=

 「現役を諦める気持ちは全くなかった」。2023年阪神から戦力外通告を受けた外野手の髙山俊は、再起の舞台に、オイシックス新潟アルビレックスBCを選んだ。新たな歩みを踏み出したチームで、卓越したバットコントロールを披露する。

 日大三高(東京)で3年夏に甲子園優勝を経験し、明大では東京六大学のベストナインを6度獲得。2015年に阪神からドラフト1位指名を受け、入団した。1年目から134試合に出場し、136安打、打率2割7分5厘を記録し、セ・リーグ新人王に。順風満帆な野球人生だった。

 しかし、徐々に出場が減少。「チームにフィットするようにと考え過ぎて、なかなか結果が出なかった」。左中間、右中間を切り裂く本来の打撃を見失い、2023年に戦力外になった。

NPB復帰を目指す前阪神の髙山俊

 ただ、阪神での8年間は「財産だった」と言い切る。プロ野球選手としての姿勢や、活躍する選手の特徴などを、肌で感じることができたからだ。

 日本野球機構(NPB)日本のプロ野球のリーグ戦を行うセントラル・リーグとパシフィック・リーグを統括する一般社団法人。日本では一般的に「プロ野球」という場合はNPBが統括するものを指すが、NPBとは別に各地にプロ野球リーグが存在する。の2軍戦に挑むオイシックスの船出を担う責任感も強い。若い選手に対し、打撃のアドバイスを積極的に行っている。他の選手がレベルアップするためにも、髙山の存在は欠かせない。

 もちろん、一番の目標はNPB復帰だ。「新しい一面を見せるというよりは、まだ勝負できるんだぞ、というところを見せたい」。NPBに所属した選手は、秋のドラフト会議を待たずに、7月まではNPBのチームに直接入団できる。本来のプレーを取り戻し、12球団からのオファーを待つ。

◎髙山俊(たかやま・しゅん)背番号9、外野手、右投げ左打ち、181センチ87キロ、30歳。千葉県出身。

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